【1】キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、有期契約労働者(いわゆる「契約社員」)・パートタイマーなどの非正規雇用者(既存の従業員または新たに雇い入れる人でも可)の雇用安定化などに対する取り組みに応じて7つのコースに分けられており、それぞれ助成金額が定められています。
(金額はすべて中小企業の額)
コースの紹介
【1】正社員化コース
正社員転換コースなどを制度化し、対象者が出た場合57万円(生産性要件を満たすと72万円)
「多様な正社員」は、このコースに含まれました。
【2】賃金規定等改定コース
有期契約労働者などの賃金テーブルを2%以上増額した場合に人数に応じて助成、他に評価加算がある。
【3】健康診断制度コース
有期契約労働者等に、労働安全衛生法上義務づけられている健康診断以外の一定の健康診断制度(人間ドック、生活習慣病などをオプションする)を、新たに規定し、適用した場合に助成する。38万円(生産性を満たすと48万円)助成。
【4】賃金規程等共通化コース
正規雇用労働者と共通の職務等に応じた賃金規定等を、新たに設け、適用した場合に助成する。57万円(生産性を満たすと72万円)
【5】諸手当制度共通化コース
正規雇用労働者と共通の諸手当に関する制度を、新たに設け、適用した場合に38万円(生産性要件を満たすと48万円)助成する。
例:皆勤手当、交通費
対象となる有期契約労働者等が2人以上いる場合は、次の加算金を助成する。
対象者:15,000円(生産性を満たすと18,000円)上限20人まで
対象となる諸手当を2つ以上取り組む場合、2つ目から次の加算を助成する。
16万円(生産性を満たすと19万2千円)10手当まで
【6】選択的適用拡大導入時処遇改善コース
労使合意に基づき社会保険の適用拡大の措置を講じ、新たに被保険者とした有期契約労働者等の基本給を増額した場合に助成する。
【7】短時間労働者労働時間延長コース
短時間労働者の週所定労働時間を5時間以上延長し、当該労働者が新たに社会保険適用となった場合に助成する
【1】正社員化コースについて
ここでは、「正社員コース」を説明いたします。( )は大企業
① 有期→正規 | 1人あたり57万円(42.75万円) |
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② 有期→無期 | 1人あたり28.5万円(21.375万円) |
③ 無期→正規 | 1人あたり28.5万円(21.375万円) |
派遣労働者を派遣先で正規雇用等した場合
① ③:28.5万円を上記の助成金に加算
対象となる労働者の例
- 支給対象事業主に雇用される期間が通算して6か月以上の有期契約労働者
- 無期雇用労働者・正社員の期間が6か月以上
- 正社員等転換後は、有期契約労働者の時より、固定給等が5%アップしていること
- 正社員転換規程が就業規則にあること