就業規則

【業界特化型就業規則】病院・クリニック

病院・クリニックの就業規則は、従業員、それぞれの専門性や勤務体系に注意が必要です。また、入院患者中心の病院と通院患者中心のクリニックでは、従業員を必要とする時間帯が異なります。

病院では、時間交代制勤務や宿直の制度が必要です。また、職種も多様化しており、医師、看護師、事務職、厨房スタッフ、技師等に併せた勤務制度を作ると良いでしょう。

一方、クリニックは、始業終業時刻を決めて、休憩時間をコントロールすることで、労働時間を調整します。

ただし、常時10人未満の病院・クリニックであれば、1日8時間で各週休2日制にすることや月曜日から金曜日まで8時間労働をし、土曜日を4時間(半日)勤務とすることができます。

社労士の視点!

  • 通常勤務者と交代勤務者を分けて規定する
  • 10人未満の従業員数なら「1週44時間以内」も検討する。
  • 宿直等の賃金
  • 賃金問題
  • 始業終業のパターン、シフト制の整備
  • 有資格者のプライドの高さをコントロールする

別規定について

育児休業介護休業規定の作成

介護事業所と同じで、子育て中の女性や家族介護をする従業員が多いのが、この業界の特徴です。育児休業・介護休業で休業するだけでなく、短時間勤務などの制度を設けるなど、工夫も出来ます。

セクハラ・パワハラ対策・メンタルヘルス対策

これも介護事業所と同じで、女性が多いということは、セクハラが起こりうる可能性も高くなるということです。また、近年は、パワハラ対策・メンタルヘルス対策も怠ってはいけません。規程を作成し、事前に労働問題を防ぎます。

賃金規定

職種が多いということは、評価基準もその数と同じだけ必要と言うことです。違いう職種を同じ等級表では、評価できません。何が同じで何が異なるのかを示しておくことと、中途採用者が増えている昨今、中途採用者をどう評価するのかを決めておき必要があります。

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