労務ぷらんコラム
愛社精神
オフィスINOUEの社会保険労務士:井上です。
4月になると新入社員が入社してくる時期ですね。
また、就活生が訪問してくることも増えます。
そこで、こんな調査をした会社がありますので、ご報告いたします。
就活生・内定学生・若手社員 それぞれの思い
◆就活生は企業に何を聞きたいのか?
人材採用コンサルティング会社(株式会社ジョブウェブ)が、就職活動を行っている大学生(263名)を対象に
昨年12月に実施した「2014年度卒学生・就職活動動向調査」によると、「会社説明会で聞きたいこと」の
上位3つは次の通りでした。
(1)他社との違い(77.6%)
(2)会社の雰囲気・社風(71.9%)
(3)仕事内容(68.8%)
また、「会社説明会のプログラムにあったら良いと思うもの」という質問に対する回答の
上位3つは次の通りでした。
(1)社員との交流会(76.8%)
(2)社内見学(54.8%)
(3)内定者との交流会(49.0%)
◆「愛社精神」はあるか?
株式会社マイナビの総合情報サイト(マイナビニュース)が、
内定を獲得した2013年4月入社の学生(329人)と、
入社2~5年目の若手社会人(484人)を対象に昨年下半期に実施した
「仕事に関する意識調査」によると、
「愛社精神がある」と回答した内定学生は78.4%(前年比10.6ポイント減)、
若手社会人は43.0%(同2.1ポイント増)との結果が出ました。
内定を受けて、入社後に「愛社精神」が薄らいでいく方が多いようです。
◆企業側の考えは?
上記の結果に対して、新卒学生(新入社員)を受け入れる会社側の考えはどのようなものでしょうか。
経済同友会が、会員企業を対象に昨年9~10月に実施した「企業の採用と教育に関するアンケート調査」では、
新卒者を採用する際の選考方法として重視するのは
「面接」、
ビジネスの基本能力として最も重視するのは
「熱意・意欲」
との回答が最多でした。
また、アルー株式会社が、新入社員(2012年4月入社)の業務を指導する「OJTトレーナー」(300名)を対象に昨年12月に実施した意識調査によると、
「新入社員が配属された際に最低限できていて欲しいことで、現状なかなか身についていないこと」との問いについて、
回答数の
第1位は「自分で考えて行動できる」、
第2位は「挨拶ができる」との結果でした。
ほう、愛社精神は、薄らいでいくものなんですね!
労務プランニング オフィスINOUE