労務ぷらんコラム
【雑談】ドイツの失業保険制度
神戸の社労士:井上です。
こんな記事を見つけました。
「失業保険」でなく「労働保険」を保障せよ!…ドイツの労働組合が要求した「リスキリング」の「大きな成果」 (msn.com)
なんだか、タイトルが変ですね。
おそらく、ドイツ語を直訳されたのでしょう。
日本では「労働保険」とは、「雇用保険」と「労災保険」の総称です。
記事を読んで行くと何を書いているかというと、
今のドイツの失業保険制度は、失業後の手当しかないが、失業してもすぐに雇用されるように、
失業する前からリスクに備える制度が無い。
というものです。
つまり、「エンプロアビリティを上げるような手当が欲しい」ということですね。
エンプロイアビリティとは、雇用するだけの価値のある能力です。
能力を上げるために保険を使って欲しいということでしょう。
現在の日本では、「教育訓練給付」で本人自身が、専門学校に通うと雇用保険から補助が出ます。
しかし、それも昔は無かったわけです。
その当時は、雇用保険と言わず、日本でも失業保険とよんていました。
また、企業が従業員を訓練すると助成金がいくらか企業に支払われます。
例:人材開発支援助成金
この記事は、日本人に分かりやすく言うのであれば、「労働保険」でなく「雇用保険」と説明すべきでしょうか?
例えば、
ドイツは、失業保険制度しかないので、日本の雇用保険のように教育訓練にも保険給付をするように要望があるというような。
ただ、ドイツは、失業保険制度しかないため、失業手当に関しては、日本より手厚いです。
digital04_0103.pdf (cao.go.jp)
さて、日本とドイツ、どちらが良いのでしょうかね。
皆さんは、どう思われますか。
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