労務ぷらんコラム

厚生年金基金とは

2012.11.05

厚生年金基金とは

 

世間を騒がしている厚生年金基金ですが、私は、健康保険組合の職員でしたので、厚生年金基金については、姉妹団体なのですが、快く思っていないところがありました。


いつも、カネがないのにのんびり仕事している。

と先輩が言っておりました(人のせいにします)


無論、皆さんが加入しておられる基金ではそんなことはないですよ。

ないはずです!

たぶん、ない!


冗談はさておきまして、そもそも厚生年金基金とは何ぞや!

何故、そんなものが必要だったのか?


それは、厚生年金が始まったころ、それ金額的に魅力のない年金でした。

それを補てんするために始まった制度です。


まず、国から厚生年金の保険料の一部を預かります。

それを、各基金が自主運営し、利子を生み、年金に上乗せします。


ですから、魅力のなかった国の制度である厚生年金を、良いものにしていたのです。

そういった貢献をしていた時代もあるのですが、バブルが終わり、運営も厳しくなり、お荷物化してしまいました。


バブルの頃は、誰でも運営は簡単にできたと思いますが、不況の中、利子を生み、上乗せするとなると、外国の商品に頼らざる得なかったと思います。

そこに、AIJがおいしい話を持ちかけてきたわけですから、飛びつく基金が多いのはわからないでもないです。


また、運営のプロでなく、今まで、社会保険関係の省庁にいたものに任せてきた企業にも問題があるのではないでしょうか?

厚生年金基金のトップである常務理事や事務長は、社会保険経験者でなく、金融・運営のプロでないと出来ないはずです。


ですから、AIJは運営のプロが立ち会うと言ったら、来なかったという話も聞きました。

いかに基金の運営者が甘かったかわかります。




今までの、天下りの制度、それを受け入れてきた企業を厳しく批判していただきたいと思います。



きょうのひとこと!

天下りを廃止し、強い組織づくりを!


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